右も左も分からずに、見よう見まねで始めた野鳥撮影、最近になってキヤノンの「野鳥撮影マナー七か条」なるものの存在を知り、自分のやっていることが結構マナー違反になっているようで、自戒の意味も込めて考えてみた。
 まず、立場を明確にすると、自分はバードウォッチャーではない。
 バードウォッチャーとは純粋に鳥を観察することを主眼にしている人で、写真撮影などは行わない人も多いようだ。 それに引きかえ自分は、単なる野鳥の撮影愛好家で、見るだけではなく証拠写真を撮ってやっと満足するタイプ。
 当然、ありふれた鳥よりも、初見の鳥や、珍鳥が大好き。 また餌付け写真に抵抗もなく、営巣の写真も喜んで写し、ライフリストを増やすことに生き甲斐を感じている。
 鳥の写真を綺麗に大きく写せたら満足する、純粋なBWから見たら軽蔑される輩に違いない。

「野鳥撮影マナー七か条」

 1.野鳥の巣には近づかない。
 2.野鳥を追い回さない。
 3.珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない。
 4.周囲の人や撮影場所選びには十分な配慮をする。
 5.餌付けや、環境改変は行わない。
 6.自然にやさしいマナーを心がけよう。
 7.ストロボは使用しない。

1.野鳥の巣には近づかない。

  これは当たり前のことだろう。 近くに寄ることで鳥にストレスを与えるのは間違いない。
 もっとも現実には巣に近づけることはまれ、遠くから写しトリミングで拡大して満足していることが殆ど、それでもストレスを与えている可能性は否定できない。
 孵化するまでは営巣放棄の可能性が高く、長時間の撮影は自粛するべきだとは分かっているが、そこは人間、なかなか巣から離れがたく葛藤があるのはいつものこと。
 ただ、偉そうに能書きをたれ、声高に巣から離れろと注意している水元のBWには、共感できない。 そんなに近寄るのが拙いなら規制線の範囲をもっと広げればよい。
 規制ロープの外から写していても駄目なのなら、折角張ったロープの意味はない。 それを自分の正義感だけで距離が足りないと、注意をして回る人間はおそらく野鳥の会の会員なのかも。
 こんな会にだけは絶対に入りたくない。

2.野鳥を追い回さない。

 もともと自分は一カ所でじっと出待ちをするスタイル。 ただ一度皆が追いかけ始めると、写すには自分も仲間に加わらずを得ないところがありこれも言うは易く行うは難し。
 それでも追いかけ回すくらいならキッパリ諦めて次に期待する人間になりたいものだ。

3.珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない。

 もともと大した情報は持っていないし、自分が行くのは有名な場所、後追いの情報ばかりでとても価値のある情報とは思えない。
 ただ、営巣写真の公開時期は、確かに注意が足りなかったことが多々あったと反省。

4.周囲の人や撮影場所選びには十分な配慮をする。

 極力配慮をしているつもりだが、単なる独りよがりになっていて、知らず知らず迷惑をかけていることも多く、失敗はつきもので、これも更なる注意が必要。

5.餌付けや、環境改変は行わない。

 自分が子供の頃はツルや白鳥の餌付けなどは、毎年美談としてニュースになっていたのだが、餌付けを毛嫌いするバーダーが増えたのはいつからなのだろうか。
 生態系に影響を及ぼす餌付けや環境改変は止めろという原則は分かるが、果たして写真を撮りたいが為に行う個人の餌付けがそこまでの影響を与える行為なのだろうか。
 佐渡のトキのことを考えると疑問が。 日本最後のトキが死に中国産トキを輸入し、あたかも日本生まれと違わないかのように喧伝して、多額の費用を掛け増やし、環境すら変えて保護に努めている。
 生態系に影響を及ぼすほどの、強力な餌付けとも言える保護政策を推進している現在の状況は、あるがままに自然にまかせる原則が実は間違っていたことを意味しているのでは。
 人間による急激な生息域の破壊が進む現在、それが野鳥の保護になるなら、逆に餌付けや環境改変は悪ではなく正しいことでは。
 身近な峠の例で考えても、実際の撮影現場では、餌付けは防波堤の役目を果たし、野鳥を人間から守っている一面も。
 餌付け場所で静かにじっと鳥を待つ20人のCMと、餌付けを毛嫌いし野山に分け入り、沢にまで降りて鳥を探し回る数人のCM、どちらが真に鳥に優しい人間と言えるのか。
 自分だけは野生の姿を写すのだと傲り、どんどん鳥の生息域を犯し探し回るCM、一歩間違えると自分もこうなってしまいそうで、気をつける必要がありそう。
 餌付け場所に現れたコマドリと、隣の沢に現れたコマドリ、どちらも自由に飛び回る同じ野生の鳥、籠の鳥ではないのだから。

6.自然にやさしいマナーを心がけよう。

 ゴミを捨てるなとか、当たり前のことで実践あるのみ。 来たときよりも綺麗にして帰る素晴らしい方もいらっしゃるが、自分には出来そうもなく最低限自分のゴミだけは持ち帰っている。
 それにしても、渡良瀬遊水地などでは、至る所に産業廃棄物のようなゴミがまとまって捨ててあり、そんなことをするクソは早く死んで欲しいと悪態をついてしまうことが多々ある。

7.ストロボは使用しない。

 当たり前のことで、ストロボ自体持っていない。

                 2018/07/20 記