南洋の鳥の褐色の方を探しにまたもこの場所へ。 着いたのは10時過ぎ、驚いたことに突堤の入口に赤い車、以前は西側で行っていた水難救助隊の訓練が東側の堤防内で行われていた。
ここでは3年前に、貝採りで海に入った3人(高齢男性と50代中国人女性二人)が溺れ男女2人が亡くなるいたましい出来事も起こっていて、今回の訓練は30名以上の消防隊員が参加したかなり大がかりなものにみえた。
ただ、堤防内にも隊員が入るため水鳥たちは皆無、訓練が終わるのをひたすら待つことに。 11時過ぎ訓練終了。
しばらくするとカワウの大軍が三番瀬沖から海岸に向けて大移動、なんと集団で狩りをしていた。 追い立てられて飛び上がる魚、ごちそうに有りつくカワウたち、面白いものを見られた。
カワウ
堤防の上は少しずつ鳥達も増え、フィールドスコープでお目当ての鳥を何度探すも見つからない。 皆さん諦めムードでどんどん帰り支度、こちらもそろそろ帰ろうかと思い始めた15時過ぎ、隣の方が声をあげカメラを担いで移動、空に向かって撮影を始めた。
慌てて探すが見つからない、やっとレンズに捕らえた時は遥か彼方、ビルやクレーンの間を高速で飛び回っていて画にはならなかった。
ちょっと変だなとは思いつつ、てっきりお目当ての鳥だと信じて撮していたが、帰宅後に拡大してみて間違いに気付く。 図鑑で探すと良く似ていたのはこの鳥、本当にこの鳥なのか今だ半信半疑。
ただ、今思うと私以外の4名の方は正体が分かって写していたようで、自分だけは勘違いしたままの撮影だった気が。
クロアシアホウドリ
余りに遠く拡大してもこれだけ、証拠写真以下で恥ずかしい限り、他の方の写真を見て欲しい。 明日は遠出をして大好きな鳥の♂を暗くなるまで待つつもりだったのだが、もっとまともな画を撮すため、今日と同じく寒風吹きすさぶ突堤の先で身体の芯まで冷え鼻水を啜りながら6時間耐えることになりそうだ。
報われれば良いが、明日もこの鳥が飛んでくれる保証は全く無い。 飛んでくれたら奇跡とも思えるが果たしていかに。
遥かかなたのビルの谷間を高速で飛び回っていて、八丈小島あたりから船に乗って東京見物に来たのかも。 外房では釣り船からでもよく見られ珍しくはないようだが、こんな所でお目にかかるとは思ってもいなかった。 カワウのように小魚の群れを追いかけて東京湾奥まで迷い込んだのだろうか。