年寄りの世迷い言

 新元号が「令和」と聞いて、まずはゲーム理論における零和(ゼロサム)を思い浮かべてしまったのは自分だけか。 一人が利益を得れば必ず他の人が損失を被り合計すると必ず零(ゼロ)になる状況を表す言葉。 なるほど次の時代はゼロサムの世界なのだと日本のリーダーは思っているのだと妙に納得。
 更に防人の歌ということで、既に来ているかもしれないゼロサム世界においては、国民一人一人が防人となって戦い国を守らなければ他国に滅ぼされてしまうとの警鐘もあるのだろうか。
 ちなみに日常の些細な出来事を始め、より広い人種や国家間の問題でも不寛容の精神が広まっているような気が、これもゼロサムの状況が至る所に現れてる証かも。 他者の失敗が自分の利益になる世界では、不寛容になればなるほど、他人の失敗をあげつらえばつらうほど自分の得になるのだから。 次の世代は絶対に失敗の許されない厳しい世界を歩まなければいけないのだろうか。

  2019/04/01 記