干潮に合わせて西渚堤防へ、現地着10時半、既にかなり潮が引いていて、期待しながら堤防の先端へ、目的は飛翔シーンの撮影。
 がっかりしたことに釣り人が一人、東渚との間の水路に入って歩き回っていて、これでは鳥も寄ってこない。
 しばらくすると、かなりの強風が吹き始め釣り人は退散、それは良かったのだが今度は鳥が飛びにくそう。
 強風の中あたりを見回していると、比較的風の弱い公園寄りの東渚に白い鳥が、慌てて近寄るとお目当ての鳥が、少し遠かったが砂地まで降りてなんとか写す。
 ひとしきり採餌を終えると堤防の石積みに登り、流木の枝を咥えては振り回す仕草を繰り返し、そのうち頭を背中に埋めて片足で立って寝始めた。
 枝を咥えたのは本能的に巣を整える動作だったのだろうか面白いものだ。
 その後持久戦になったが、12時半すこし前に何かに驚いたのか急に飛び出し、一度は水路に降り立ったが直ぐにまた飛び上がり、東渚の堤防裏に消えていった。
 よそ見をしていて飛び出しは撮れず、ただ頭上を飛んでいったので、なんとか飛翔を近くで写すことができた。

クロツラヘラサギ