今年3回目の県民の森である。今回は、県民の森を素通りして先に前回行くことが出来なかった尚仁沢湧水群(しょうじんさわゆうすいぐん)に向かった。
 8:00到着、駐車場には車が1台のみ、熊注意の看板にびびりながら林道歩きを始めた。駐車場から1.8kmの距離とのことで舐めていたが、取水堰を過ぎると直ぐに山道になり、急な階段の上り下りや、吊り橋や川の渡渉もありカメラ一式12kgが入ったザックが肩に応えたが、久しぶりのプチ山歩きにテンションも上がり良い運動となった。
 今回の目的はサンコウチョウの巣を見つけること。行けばカメラマンは居るだろうという甘い考えだったが、カメラマンは殆ど居なかった。水源群の少し先まで行って暫く粘ったが、鳴き声すら聞こえず、諦めて水源地に戻るとそれらしい声が聞こえてきた。もしかしてと思い腰を据えて待っていると、目の前の低木にサンコウチョウが留まった。あっというまの出来事でカメラを向けようと動いた瞬間に逃げられてしまった。
 その後1時間以上粘ったが二度と現れなかった。近くに巣がないか双眼鏡で探したが見つけることはできなかった。
 諦めて、鳥を探しながら、ゆっくりと帰ることにした。途中、キビタキ♂、オオルリ♂、キセキレイ、ヤマガラなどを見かけたが、写真を撮るまもなく飛び去っていった。
 駐車場に戻ったのが14時頃と遅くなったので、県民の森は諦めようかとも思ったが帰り道なのでちょっと寄ってみた。
 すると偶然にもサンコウチョウの巣の場所が分かって、僅か30分の撮影時間で同じカットばかりだが、なんとか証拠写真を撮ることができた。
 ♂が卵を抱いているのだろうか、未だ雛の姿は見えない、このまま無事に誕生して、巣立ちを迎えられれば良いのだが。雛が孵化する頃に再度訪れたい。